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３、これらの問題に気づけない無知

　ソクラテスさんや孔子さんがおっしゃったように、無知とは、自分が知らないことに気づかずに、逆に知っていると思い込んでいるような場合を指します。このような意味合いにおいて、ヨーガ指導者の責任は重大です。

　ただし、この件に関しては、ヨーガに限らずなのかもしれません。多くの指導者方、先生方は、ご自分が知っているということを前提に教えているでしょうし、習う側は、教えてもらったことを知ったと考えているはずですから。

　しかし、ヨーガを食いものにする一部のマスコミ方や拝金主義者方、あるいはエセ修行者方が、ヨーガが宗教的修業法であることをうまくはぐらかしつつ、健康や美容、あるいは超能力の開発などにも効果があるようなことを巧みに匂わせていたりしているとする部分もありますから、世界中に勘違いする方が増加の一途―・・・といった気がいたします。


　また、ご自分の体が人よりも多少軟らかくなっていることや、先天的な美貌を上手く活用して、あたかもヨーガをすることで、このような事が得られたような錯覚をおこさせるエセヨーガ指導者が爆発的に増えているようにも思えます。

　ヨーガ指導者の方々は、おマタ周辺がとても柔らかいです。まさにポーズの見せ場といった感じで、縦にも横にも180度開いたりなされます。ただし、その後はしっかりとお絞めいただいておかないと、のちのち大変ご苦労をなされることになります。先程申しましたサイレントスプレインが、骨盤や股関節周辺に発生し、骨盤はタガのゆるんだ桶同様、ガタガタになります。筋力をバランス良く鍛えることを忘れなければなんとか修復は可能ですが、そうでなければ、股関節や膝は大きく変形する危険性をはらみます。くれぐれもご用心ください。

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　最後になりますが、もうひとつだけ付け加えさせていただきます。

　いまだに動きづらい側、硬いと感じられる側、痛みを感じるような動きを、しっかりと動かしなさい、やりなさいと、大きな声をあげいる指導者方が数多くおられると思いますが、どうか今一度、人体の作りや働き、あるいはその基盤となる自然の律動を真摯にお学びください。どうぞ、つまらぬ名誉や地位や権威や経歴を守らんがために、羊頭狗肉となるやもしれぬ言動に自らが振り回され、自らが悩み苦しみなさらないようにお気をつけください。





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