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ヨーガ(アサナ)によって生じる問題の原因は、以下のように三種あると考えられます。
1:自然律を無視したヨーガのポーズ。
2:そのポーズの行い方。
3:これらの問題に気づけない無知。
以上、これら三つの主たる原因により、今回のような問題が生じたと考えられます。
それでは、これより三つの原因の詳細を、順をおってご説明していきます。
1、自然律を無視したヨーガのポーズ
人間が生れて死ぬまでの間、どのような動きが必要であるのを限定することが困難です。ただし、特殊な動きを必要とされるスポーツ選手や芸人方などの職業人を除けば、自然の律動に則して寝起きし、歩き、立ち座りといった基本的な日常生活動作をおこなうことができれば十分であろうと思われます。
さて、ヨーガ(アサナ)のすべてのポーズが反自然律的であるとは申しませんが、明らかに人に見せるために出来あがったであろう宴会芸的なポーズが数多く含まれているであろうことは否めません。
また、歩行やマラソンや太極拳やフラダンスなどと比較してみると、相当に人体構造やバイオメカニクスの限度を超えたり、無視したりしたポーズが多いと云わざるをえません。
確かにヨーガは修行法(その一部は苦業法)であるのですから、その点からすると、限度を超えようが無視しようが、なんら問題のない話ではありますが・・・。
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ハラアサナというポーズがあります。日本では鋤のポーズとよばれています。図1
仰向けになって首から下の部分をクルリと反転させて農具の鋤のような格好になるのですが、このポーズを続けていると頚胸椎移行部が過剰に伸ばされて不安定になってしまいます。
そうなると首が安定せず、立つと常に後頸部から肩にかけて過剰な負担がかかるようになります。これが長期化すると、上部自律神経の働きがみだれ、肺や皮膚、心臓などの機能を狂わせることにもつながるでしょう。図2、図3
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