姿斉 しせい
姿斉(しせい) Home 姿勢あれこれ
姿斉とは
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姿勢

「姿勢」は、「姿」(かたち)と「勢」(ようす)
・・・というの二文字からなる言葉です。

「姿勢」とは、その時々における身心の
構えやその様子を伝えています。

  

  

●姿勢文化※

千年をこえる時の中で、脈々と息づいてきた日本の「姿勢文化」。 それは単に“立ち居振る舞い”や“躾”といった礼儀作法だけを伝えてきたのではありません。生活という実践の場で活かせる美しく壮健で、しかも効率的なカラダ使いの粋がそこにあるのです。

姿斉(しさい)は、日本の姿勢文化と自然との調和から生み出された、 きわめてシンプルで無理のない技法であり、体操です。

その適応範囲は「健康づくり」「美容」「精神の安定」「運動能力の向上」と幅広く、 快適な生活と人生を送るために必要な条件を、自然に、そして確実に整えてくれます。

  

「姿勢文化」

古事記や日本書紀のなかに、しばしば礼儀作法に関する記述が見られ、 我が国では、このころから姿勢文化が芽生えたと考えられます。鎌倉時代初期には、 礼儀作法としての姿勢観が、身体能力を高めるための実践法として発展しました。 国技である相撲はもちろん、弓道・剣道・柔道・空手道・華道・茶道・能・歌舞伎などの 武芸や芸能・文化はすべて「姿勢」を事始としています。日本はまさに姿勢文化の国なのです。

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●自然(しぜん)なる姿勢

姿勢が常に整っていることが正しいわけではありません。かといって、歪んでいればよいというのでもありません。 整ったり歪んだりのバランスが肝要なのです。

自然の律動は、ふたつのバランスがほどよくとれることで、健やかな命が育まれていることを教えてくれます。

「自然」とは、そんな自然の働きを端的にあらわした言葉です。整い続けることでも歪み続けることでもなく、 全体の均衡がほどよくとれていく状態、それが自然です。

「姿斉」とは、そのような自然の律動を素直に受けとめた、美しく心地よく生命感にあふれた姿勢を意味すると同時に、 自然なる姿勢作りの実践法でもあります。

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●主軸を感じた姿勢づくり

「健康」「容姿」「精神」「運動能力」などに関する多くの問題は、 姿勢のひずみから始まりそして姿勢を改善していくことで解決していきます。 写真下の説明にある主軸(四本の軸)を身につけていくことで、健やかで美しく機能的な姿勢がつくられていくことでしょう。

中庸軸を感じた姿勢作り

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●主軸(しゅじく)とは

一の軸、二の軸、三の軸、中心軸という四本の軸をあわせると、漢字の『主』という文字が浮かび上がってきます。これを姿斉では『主軸』とよんでいます。

「中心軸」
頭頂点(百会:両耳を結ぶ線と正中線の交わる点)と骨盤底の中心点(会陰:肛門と生 殖器を結ぶ線の中心点)を結ぶ仮想垂直線。

「一の軸」
両股関節大転子を結ぶ仮想運動軸線(面)。
(実際には、大腿骨頂中央部)

「二の軸」
両上腕骨大結節を結ぶ仮想線(面)。

「三の軸」
両耳穴を結ぶ仮想線(面)。解剖学的には環椎後頭間接部にあたります。

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●姿勢をはかる

姿勢 測定 分析 姿勢の撮影をし、測定・分析することで姿勢の歪みを原因とするさまざまな問題点が浮き彫りになります。 また、姿斉の効果は再度撮影することで、目で見て確かめることができます。

*姿勢写真に関しては最寄りの教室か事務局までお問い合わせください。

  

  

●かたよった姿勢から多くの問題が発生する

自然のチカラ・・・いわゆる重力にうまく適応できないでいると、姿勢のひずみが大きくなります。 そしてさまざまな機能障害が生じます。

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● カラダの歪みにより引き起こされるいろいろな問題

  • 健康面…腰痛・椎間板ヘルニア・五十肩・肩こり・頭痛・耳鳴り・鼻づまり・めまいなどの身体症状。 肝臓・すい臓・心臓・胃腸など内臓諸器官の機能低下など。
  • 容姿・・・猫背・O脚・X脚・扁平胸・垂れ尻・寸胴・顔のゆがみ・身長の縮み・外反母趾など。
  • 精神…集中力低下・精神不安定・不眠症など。
  • 運動能力…瞬発力・持久力・技術力などの低下。

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●躾(しつけ)

美しい身とかいて躾(しつけ)といいます。しつけ(躾)とは、二便のあとしまつ、歯のみがき方、入浴のしかた、 お辞儀・歩き方などの立ち居ふるまい・・・所作(しょさ)・・・姿勢をととのえる・・・などなどの カラダの手入れや使い様を身につけさせることです。そうすることで人生を健やかに送ることができるからです。 また自然のリズムに逆らわない入眠や起床のありかたをつたえることも大切な躾です。
躾・しつけ

*会報「ちゅうよう」 2006年3号より転載

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●体育

 日本の伝統的な立ち居ふる舞いとしての座・立・歩・礼などの諸動作は、単に伝統的であるという以上に、直立二足歩行する人間の、 カラダのつくりを活かしてその働きを最大限にひきだすことのできる体育法です。そしてこれを学べるのが学校の体育の時間でした。 しかし今学校や巷で教えられているのは、残念ながら体育ではなく単にスポーツのような気がします。 子供たちがまず早期に身につけるべきことは、スポーツの知識や技術ではなく、自分の体を一生涯育み守るための知恵や技術習得としての『体育』です。
体育

*会報「ちゅうよう」 2006年4号より転載

  

●姿勢の語源

「姿勢/しせい」という言葉は、明治時代にドイツ語のカラダを意味する、Korperhaltung(ケルパーハルツング)から邦訳されたものだそうです。Korperは英語でBody(肉体)、haltungはPosture(カラダの構え)です。日本語で「姿勢」となった今では、カラダの構えに加えてココロの構えをもあらわす、たいへん意味深い合い言葉へと成長しました。  
姿勢の語源

*会報「ちゅうよう」 2006年5号より転載

  

●ひずみ、ゆがみ、みだれ

姿勢がひずむ・・・、姿勢がゆがむ・・・、そして姿勢がみだれる・・・。 どれも同じ意味のようにもうけとれますが、“ちゅよう”では、 『ひずみ』とは姿勢全体のバランスを図るために代償的に生じたもの 『ゆがみ』や『みだれ』とは、それよりもやや病的なもの ・・・としています。 たとえば窓側に座り右手にある黒板を長い期間見続けていた結果、顔とぎゃくに胴体が左にねじれてしまった・・・ような場合、これは“ひずみ”です。たとえば自動車事故で鎖骨を折って、肩が胸側にまくように下がってしまった・・・。これは“ゆがみ”、あるいは“みだれ”とよんでいます。

*会報「ちゅうよう」 2006年6号より転載

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